《安全特集③》 熱中症対策について
皆さん、蒸し暑い日が続いておりますがいかがお過ごしでしょうか。
業務安全管理委員会担当および植木班・民間事業担当の事務局職員Yです。
今回のテーマは『熱中症』です。
60歳以上の高齢者(特に75歳以上)が熱中症にかかると、若い世代と比べ
重症化する割合が高くなります。
私が入職してすぐ、就業会員の方が熱中症で倒れてしまい病院まで付き添った
ことがあります。その際に救急救命士の方から聴いた内容はとても重要なもので
今でも就業会員への声掛け時によくお話しています。
なかでも熱中症を防ぐポイントとして特に大切な下記3点をご紹介いたします。
①年を取るにつれ、体内に保存できる水分量は減ってくる!
一般的に高齢者は若い世代と比べて体内水分量が10%ほど少ないそうです。
10%と聞けば「大したことない」と感じるかと思いますが、体重60kgの男性で
言えば30歳で36kg(60%)が水分であり、そのうちの10%…つまり3.6kg(ℓ)
が減っていると言われると大きな差に感じるのではないでしょうか。
②夜間、睡眠中にも体から水分が失われている!
夜寝ている間にも発汗等でコップ1杯分の水分が失われている、といった話を
よく聞きませんか?寝苦しくて十分な睡眠が取れず、朝ごはんも食べずに
慌てて出発して体調不良で倒れてしまうケースも増えているそうです。
夜寝る前、そして朝起きてから飲むコップ一杯のお水が体内水分量を回復
させることに役立つそうです!
また、コーヒー・お茶・お酒は利尿作用があるため水分補給とは言えません。
それらを飲んだら『同じ量の水を飲むように!』と仰っていました。
③水分だけ取るのではなく、適度な塩分をとる!
水だけを大量に飲んでしまうと、体内塩分濃度を一定に保つ働きにより
せっかく飲んだ水分が失われてしまいます。こうならないよう、発汗等で
失われた塩分を水とともに補給することで体内の水分量を多く保つことが
できます。塩分の取りすぎは禁物ですが、取らなさすぎもまた禁物です!
何事もほどほどに、ということですね!
最後になりますが、適度な水分・塩分補給は熱中症対策だけでなく、
脳梗塞・心筋梗塞・脳血栓などの様々な病気・疾病への対策となります。
体調に気を付けての就業、及び素敵なシルバーライフをお過ごしください!
業務安全委員会担当 Y
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参考文献 それぞれ7月7日時点閲覧
東京消防庁 熱中症件数
東京消防庁<災害情報><災害・救急情報> (tokyo.lg.jp)
味の素株式会社 高齢者が脱水になりやすい。 経口保水療法